シニアの方がパソコンを練習する上で心配されるのが、目の疲れや肩こり
ただでさえ、年齢とともに視力は悪くなり今まで平気に読めていた新聞や雑誌も敬遠するようになってしまいます
その上でパソコンを覚えようと思い立ち、教室に来てくださるご高齢の方を何人もご対応させていただきました
ご高齢の方にこそ、パソコンの入力でタッチタイピングをできるようになってほしい!
今日はそんな私の熱い思いをまとめてみました
パソコンをはじめてから目の疲れが取れなくて、、、
パソコンを練習した後、肩がカチカチに凝ってしまって、、、
という理由でパソコンを断念された方もいらっしゃいました
パソコンをしていてなぜ目が疲れたり、肩が凝ったりするのか?
画面を見ているから当たり前だ。と言われればそれまでですが、実はこの目の疲れ、肩こりには目の使い方に理由があるのです
人間の目は何かを見ようとするときに、ピントを合わせるようにできています
目と目の間に人差し指を立てて寄り目になるように人差し指を見つめると、
人差し指の後ろ側がボワーとボヤけて見えますよね
高性能カメラはこのピント調整を使ってステキな写真を撮影することができるのです
パソコンを使っている時に、画面を見たり、キーボードを見たり、教科書を見たり、、
この間に何度もピント合わせが行われます
さらにキーボードを覗き込むように見ている時の姿勢が背中が丸まってしまいます
この状態で1時間、2時間と練習していると、終わった頃には目の疲れ、肩こりを感じてしまわれるはずです
正しい姿勢でタイピングすることで目の疲れ、肩こりが解消!
いわゆるタッチタイピング(ブラインドタッチ)を練習することで、
入力時の姿勢も良くなり、キーボードを見ることなく入力ができるので目の疲れも軽減できます
教室では上記の理由をお伝えした上で、ご高齢の生徒の方にもタッチタイピングの練習をしていただいています
最近では70代の女性の生徒様がゆっくりですが、綺麗な姿勢で正しい指の動かし方でタイピングができるようになりました
今回はタッチタイピングの練習の導入部分をこちらにまとめてみようと思います
タイピング練習の準備
パソコンの検索ボックスに「メモ帳」と入力して、メモ帳を開いてください
ホームポジション
タイピングの基本はホームポジションです
ホームポジション=指の置き方です
下の画像を参考にして、キーボードに指を重ねてください
人差し指を置いた「F」と「J」のキーにはどんなキーボードでも必ず印がついています
小指まで正しく置いた手の形はまるまった猫の手のような形になっていますか?
これがホームポジションです
あ・い・う・え・お(母音)の練習
ローマ字はすべて母音(あ~お)に子音を重ねることで入力することができます
母音を制する者はタイピングを制するという言葉があるくらい、手元を見ずに母音を押せるようになることが重要です
さきほどのホームポジションの状態で、あ~おを入力してみましょう
まずは「あ」
左手の小指をチョンとキーボードをたたくようにすると「あ」が入力できます
小指で入力すると、自分の指ではないような感覚になりますよね?最初の内はみなさん同じなのでご心配なく
次に「い」
右手の中指を上に持ち上げてキーボードを押し込みます
押した後はホームの「K」に戻して下さい
タッチタイピングで一番大切なのは、入力した後必ず元の位置に戻る事です
これは私が生徒の皆さんにタイピングの練習する際に、口をすっぱくして繰り返し伝えていることです
次は「う」
右手の人差し指を持ち上げてキーボードを押し込みます
「U」が押せたら、ホームポジション「J」に戻してください
続けて「え」
左手の中指を持ち上げてキーボードを押します
押した後はホームポジション「D」に戻してください
最後に「お」
左手薬指を持ち上げて「O」を押します
押した後はホームポジション「L」に戻します
「あ」「い」「う」「え」「お」の繰り返し練習
指の動かし方が分かったところで、繰り返し20回ほど「あ」~「お」を入力してください
最初はキーボードを見ながらでもかまいません
慣れてきてから、目を画面だけにして「あ」~「お」の入力をしてみてください
いかがでしょうか?手元を見ずに入力できるようになりましたか?
続けて「か」「さ」と練習してみましょう
「か」は「K」です。Kはホームポジションの右手中指の下にありますね
「さ」は「S」です。Sはホームポジションの左手薬指の下にありますね
かきくけこ、さしすせそを繰り返しで入力してみてください
このようにして、タッチタイピングの練習は母音(あいうえお)を正しく入力することで
K~Sと1文字増やすことで5倍入力できるようになります
今回は「A」「I」「U」「E」「O」「K」「S」の7文字練習した事で、15文字入力ができるようになりました
ホームポジション上達のポイント
1文字入力したら、必ずホームポジションに戻すことがタイピング練習の最大のコツです!
「い」と入力して、「う」を入力したとき、右手の中指はどのキーにありますか?
正解は「K」のキーです
この「行ったら戻す」を原則として、意識して繰り返し練習してください
タイピングの練習は1か月~2か月毎日少しずつ繰り返すことで、必ずできるようになります
タイピングができるようになると姿勢が良くなり、目の疲れを軽減することができますよ
この調子で子音の練習を続けていきます
一通り指が動くようになってきたころに「魔法の言葉」を入力してさらに上達できるようにします
コメントを残す