WordやExcelのアプリケーションを開いた時に、動作がとても遅く感じられたり、操作中に不快な感じがあったことはありませんか?
教室に通う生徒の方でも、数人からお問い合わせいただきました。
色々試してみましたが、原因がつかめず。Windowsの更新プログラムで改善されると考えていました。
ところが、先日生徒の方が保存したファイルを開くと、前回作成したデータが正しく表示されないとご相談下さいました。
パソコンを拝見すると、たしかに作ったはずのデータが正しく表示されていません。試しに他のパソコンで開いてみたのところ表示されます。パソコンの不具合でしょうか?
原因をインターネットで調べて見ることにしました。
Microsoft Office公式ページより
現象
Microsoft Office プログラムを使用する際に、視覚機能がコンピューターによって異なる場合があります。 たとえば、あるコンピューターでは Excel のワークシートをスクロールするとアニメーションが表示されますが、別のコンピューターでは同じアニメーションが表示されません。
また、Office プログラムの機能が制限される、次の現象が 1 つ以上発生する場合もあります。
- ある Office プログラムがぼやけて表示される。
- 画面でちらつきや点滅が発生する。
- ある Office プログラムがほとんど白または黒で表示される。
- ドキュメントのテキストが正しく表示されない。
- Office プログラムがクラッシュする。
- Office プログラムのパフォーマンス (起動とシャットダウン以外) が低い。
- Microsoft Lync でビデオ通話を使用する際にビデオの遅延または速度低下が発生する。
原因
アプリケーションの表示とアプリケーションのアニメーションを担当する、Office の機能セットと互換性のないビデオ構成をコンピューターで使用している場合に、これらの現象が発生することがあります。
Office 2013 以降のバージョンでは、Office UI とコンテンツの描画により効率的で高速な方法を使用しています。 たとえば、オペレーティング システムで管理されるハードウェア アクセラレータを使用しています。 オペレーティング システムのハードウェア アクセラレータ機能は、最新の互換ディスプレイ ドライバーを使用しています。
難しい表現を使っているので、どういうことかと詳しく調べてみました
私のまとめ
パソコン内では、CPUが作業を効率的に行えるよう考え命令して実行されます。
WordやExcelで不具合が出ているのは写真や図形、表といった文字以外の機能です。
パソコンが高機能化してきたことで、CPUが図形などのグラフィックと呼ばれる作業を他の場所(GPU)で行うよう作業を分担しているのです。
私たちが使うパソコンに使われているビデオカードという部品が高性能であればCPUの期待に応えてキビキビと作業をこなしてくれるのですが、そうでない場合は処理にCPUが単独で行なっていた時以上に時間がかかってしまいます
生徒の方に伝えたのメモを図として掲示させていただきます
今回、不具合を修正するためには「CPUが他所に作業を依頼しないようにする」設定をすることで改善しました。
ハードウェアアクセサレータを無効にする設定方法
Word画面の「ファイル」メニューをクリックします
ファイルメニュー内の「オプション」をクリックして、表示されたWordのオプション画面内で「詳細設定」をクリックします
画面をスクロールして「表示」項目から「ハードウェアグラフィックアクセラレータを無効にする」にチェックを入れて無効にします
ウィンドウ下の「OK」をクリックすれば設定完了です
上記の設定をしたことで、WordやExcelのアプリケーションを起動した時に、とても遅く感じることや作業中の不快な感じも修正されたのです。
パソコンはWindowsアップデートによって、新しい機能が後から自動的に追加されるようになりました。これはこれでありがたいことなのですが、今まで何事もなく使えていたことが当たり前に使えなくなってしまうこともあり、これはこれで考えなければなりません。
パソコンを使っていると、「困ること」が沢山あります
ご自分で解決できるのが好ましいですが、シニアの方ですとそうもいきません。
ご家族や友人に頼れる方がいれば良いのですが、そうした方もいない場合シニアのパソコン.comの質問フォームをぜひご利用ください。
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